私が車の運転免許を取得したころ、まだ若かったので暇を見つけて滋賀県内のいろんな所へドライブした記憶があります。
カーナビがない時代、MT車の運転に慣れてくると、地元の勝手知ったる道を出て、滋賀県内の未開の地へと地図をたよりに小さな冒険心を持ってのドライブに心を躍らせていました。
まずは琵琶湖一周でしたが、夜中に走って3時間ほどで回れる初心者には運転し応えるのあるドライブでした。
琵琶湖から外にむかってドライブしていると、ゴールは山奥であることがよくありましたが、秘境と形容してもおかしく無いような大自然に囲まれた美しくて楽しいスポットを見つけることができました。
遠足の目的地を車で訪ねてみようと運転していると、狭くて急な上り坂を運転して着くことができましたが、周りをみわたせばそこは秘境を思わせる山林の中で、それでも車で来る人のために駐車場が整備されています。
以外と市街地から近い所に山岳地帯がある滋賀県なので、ドライブで行ける美しい秘境スポットを紹介したいと思います。
滋賀県のドライブで行ける秘境スポット3選
本当の秘境が滋賀県には何か所もあります。
廃村になった集落にはまだ朽ちかけたたてものが残っていて、お社は以前の住民の方々が定期的に管理をしておられるよで綺麗なまま残っている動画をみつけたことがあります。
かろうじて車一台が通行可のあれた林道を走った先にそんな秘境があるようです。
地図から消えた山奥の集落跡が数多く残っているところは、そこへ行く道は管理が行き届いておらず、土砂崩れなどの障害にはばまれて車で行くことが困難なようです。
そんな本当の秘境の手前の、車で行ける集落も十分山深くて大自然の偉大さを感じられる秘境スポットでした。
今まで休日のドライブをたのしんできましたが、偶然発見して、美しさに感動した滋賀県内の秘境スポットを紹介させていただきます。
長浜市余呉町菅並集落のカフェ 心風流(シンプル)
北陸自動車木之本ICから真っ直ぐ北へ、国道365号線をしばらく北上して、ウッデイパル余呉の案内にしたがって余呉支所前の信号を右折します。
赤子山スキーを右手にみながらウッデイパルのアスレチックコースを過ぎると右手に高時川の清流が現れます。
川沿いの道は気持ちよくドライブできるのでついスピードを出し過ぎてしまいがちですが、安全には十分注意して運転していきましょう。
上丹生の集落を過ぎると、蛇行する高時川の上をちょっと長めの直線道路にトンネルが整備されていて気持ちよく山奥へと進んで行くことができます。
この辺りでは野生動物に注意の看板も見られるので秘境の雰囲気がかなり濃く感じられるのですが、動物には注意しながらドライブして行きましょう。
短いトンネルを出て、高時川のアユ釣り人を左手に見ながら道は大きく左カーブしています。
開けたところに出ると少しほっとしますが、そこが菅並の集落です。
人が住む集落はここまでで、これから先の道は土砂崩れで通れないとききました。
安らぎの秘境スポット cococafe 心風流
菅並集落を奥へ進みますと妙理の里キャンプ場コテージがあり、そのまた先にcococafe”心風流”(シンプル)のお洒落な建物がみえてきます。
かなり奥までドライブしてきたので大自然のなかにたたずむ古民家風のcafeは一息つくにはもってこいの秘境スポットです。
メニューも一通りそろっていて、お食事に休憩にとゆったりとした雰囲気の中で心地よく時間をすごしてください。
cafeは週末の土曜日曜のみ営業で気象条件によっては臨時休業されますが、そのような時は事前にホームページでお知らせしてくれるようです。
古民家の外ではピザのキッチンカーが営業していました。
炭焼き窯で焼いてくれて、注文するとなかで休憩しているうちにやきあげてくれるのでありがたいですね。
これだけ質の高いメニューが出てくるcafeなので街から近いと思われましたら試しに一度行くことをおすすめします。
さらに奥には塩谷山 洞寿院の大きくてきれいなお寺がありますので、散策しながらお参りするのもいいですね
道中、高時川の復旧工事が行われていて台風のときはこんなに上流で道路を洗うように水が溢れた様子がうかがえました。
大自然が身近に感じられるところ、まさに秘境です。
詳細
- cococafe心風流 土曜日 日曜日のみ営業
- 営業時間 11:00~16:00
- スイーツ・軽食・鹿肉を使ったの定食等メニューは多彩でリーズナブル
甲賀市土山町大河原かもしかオートキャンプ場
野洲川をさかのぼる様に景色を楽しみながら秘境スポットへドライブしていきましょう。
国道一号線、土山支所の交差点を北上していきますと、田園風景から野洲川の上流にむかって明るい谷間の景色に変わっていきます。
ゆるい勾配をのぼりきると、そのさきは堤の上を通って青土ダム湖の景色が続きます。
このダム沿いの道路は所々桜が植えられていて、春には下界より少し遅れて花見ドライブがたのしめます。
穴場的な桜の名所とライダーさん御用達のカフェ
ダムが野洲川の姿に戻りしばらく走って鮎川のT字路を左折しますと、ランチカフェ・ハクナマタタがみえてきます。
このカフェを目的に訪れるライダーさんも多いようで繁盛しているようです。
またこの辺りは鮎河千本桜で有名なところで、花見の季節は凄い人出になるそうです。
秘境スポットまでもう少しドライブしましょう。
谷間が急に狭くなり、少しのあいだ峡谷の道のドライブです。
峡谷を抜けた先の秘境スポット かもしかオートキャンプ場
この少しのあいだの峡谷が結構印象的で、抜けた先にある、大河原の集落はこの辺りで一番山奥に位置しています。
そんな山奥の集落ですが旅人にとってはオアシスのような秘境スポットです。
にぎやかな看板の飲食店にリゾートを思わせるホテルかもしか荘。
渓流に姿を変えた野洲川の向こう岸には大人気のかもしかオートキャンプ場があります。
ブームになる前の昔の事ですが、夏のおわりに一度利用したことがありました。
河原のスペースに車を留めてテントを張って石で釜戸を作っていたように覚えています。
数人の仲間と夜更かししながら眠くなってテントで眠りに就くと、ちょっと寒い目に会いました。
山奥は季節が早く進んでいて夜中早朝は冷え込みます。
なんとか用意していたシュラフにくるまって寒い夜をやり過ごすことができましたが初冬のような寒さにはビックリしてしまいました。
霧の立ちこむ夜明けの風景はなかなか幻想的で、かもしか荘温泉の朝風呂で温まることも出来て、楽しい思い出として残っています。
国民宿舎だった頃のかもしか荘は、併設するキャンプ場も安く利用できました。
再開発されてリゾートホテルに生まれ変わったかもしか荘のキャンプ場は、大幅に設備を充実させて、大人気のオートキャンプ場になりました。
料金もそれなりになりましたが、電源サイトが使えて快適にキャンプを楽しめるようですね。
この辺りの川の両岸にも桜が植えてありますので、秘境スポットへのお花見ドライブもいいかもしれません。
詳細
オートキャンプ場はホテルかもしか荘直営で運営されていますので予約が必要です。
公式ホームページをご参照ください。
庚申山(こうしんさん)広徳寺展望台
国道307号線を水口から南へ向かってドライブしていますと、しばらく信楽高原鉄道と並行して庚申山を大きく廻るようにのぼっていきます。
長い坂を登り切って線路と道が接するポイントに庚申山広徳寺の看板が建っています。
ここは旧道の入り口で駐車場もありますのでこれからの道中は徒歩でハイキングでも楽しめます。
踏切を渡って旧道をしばらく戻りますと、先はバリケードで閉鎖されています。
手前の【庚申山登口】という看板を右折して、かなり急な坂をのぼっていきます。
一見車を運転して登れるような道ではないように思われる道に見えるのですが、安心してください。
かなり急でせまい山道ですが、きちんと舗装されていてどんなサイズの乗用車でも運転した通ることが出来る道路です。
対向車が来ないことを祈りながら慎重に運転してください。
最大限の注意を払いながら1Km弱のスリル満点の綱渡りのようなドライブをたのしんだ後に、整備されて数台停められる駐車場にでてきます。
難所を抜けた先の秘境スポット 展望台の素晴らしい眺望
おつかれさまでした。目的地にの手前までやってきたので運転は一旦休憩です。
周りを見回すと、山の頂上付近の平地なのですが、いつのまにかうっそうとした山林の秘境の雰囲気がただよっています。
広徳寺は真鍮の開祖としての信仰がある天台宗のお寺です。
平らで広い尾根道を少しいくと、金つき堂の先に広い展望台がつくられています。
一気に視界が開ける山頂からの眺望は、甲賀市一帯が見渡せて、天気が良ければ琵琶湖や伊吹山やその先まで見渡すことが出来るようです。
設置してある双眼鏡はお金を入れる式の外観ですが、入れなくてもいいんです。
小学生の頃、遠足で登山口から標高407メートルの獣道のような登山道を、体中のすべての穴から汗がふきでるような思いで必死で登ってきた記憶があります。
展望台の双眼鏡をクラスメートと奪い合いながら仲良くお弁当をたべた、までは覚えているのですが、下山の記憶が飛んでしまっていて、40年ちかく前の小学生時代の記憶はさすがに薄れてきています。
免許を取って思い出の山に車道があったことを思い出し、思い切って未開の道にチャレンジしましたが、後悔して涙目になりながら運転したことを思い出しました。
市街地からすぐ近くの小高い丘の展望台ですが、慎重な運転をしないとたどり着けないということで秘境スポットではないでしょうか。
帰りは不思議と楽に下って行けますが、馬の背のような細いところがありますので常に慎重な運転を心がけてくださいね。
下り終えれば一安心ですので、先ほどの看板の駐車場に止めてハイキング、の意味が分かってもらえたと思います。
詳細
庚申山登口からは道が細く、対向ができないので注意が必要です。
雨天や夜間は展望台までの運転は危険ですのでおすすめしません。
近くのお出かけスポットも紹介
秘境スポットへいくまでに、又はその先に、面白い所があったりします。
せっかく長い道のりをドライブしてきましたので、ついでに足を延ばしてみるのもいいかもしれませんね。
cococafe 心風流(シンプル)の近くのお出かけスポット ウッデイパル余呉
道中で通過したウッデイパル余呉をおすすめします。
冬場は伝統のスキー場で、雪のない季節はコテージのあるキャンプ場やグランドゴルフ、賤ケ岳の合戦をイメージしたフィールドアスレチックなど設備の整った一大アウトドアランドです。
ここのフィールドアスレチックは難易度は高くありませんが、小さいお子様にはとても刺激的でチャレンジしがいのあるコースです。
親御さんは我が子の動画や写真撮影をおわすれなく。
飲食店も整備されていてゆっくりと休憩もできます。
広くて静かな谷間の静かな環境でアウトドアライフはいかがでしょうか。
施設詳細
かもしかオートキャンプ場近くのお出かけスポット やっぽんぽんの湯
かもしか荘にも温泉はあるのですが、日帰り入浴の時間がみじかいので、甲賀温泉やっポンポンの湯をおすすめします。
ランチカフェ、ハクナマタタ手前のT字路を反対に右折して、3Kmほど道なりに進むとダイヤモンド滋賀リゾートの青い看板がみえてきます。
そこを右左折して登り切ったさきのおおきな建物のなかに入浴施設がございます。
サウナ、水風呂、広い屋内浴槽と野趣あふれる露天風呂、トロっとした感じの泉質は湯冷めしにくいいい湯のお風呂でひごろの疲れを癒せます。
市街地から一足はなれているのでこの温泉を目的にドライブするのもありですね。
施設詳細
庚申山広徳寺展望台の近くのお出かけスポット 信楽焼
広徳寺の看板を右手に見ながら秘境に入らず、307号線を真っ直ぐドライブして行きましょう。
高速道路のICを過ぎると市街地に入りますが、そこはもう信楽焼のメインフィールドです。
陶器屋さんが左右軒をつらねています。
日用品の食器から狸の置物までどのお店も志向を凝らして陶器を販売していますが、数多くのお店の中から敢えて行きつけのお店を紹介させていただきます。
山上陶器 陶堂館
307号線沿いの大きな陶器店で、凝った造りの店内はまるでジブリの世界です。
豊富な品揃えはもちろんのことで、陶芸教室で好みの器を手回しろくろで作ることができます。
私も自分用にカスタマイズして焼いた器を普段使いしております。
お陰様で使い勝手のよい器に育ってきました。
どのお店も個性的な品揃えが魅力ですので目移りしながら陶器屋さんめぐりをしてお気に入りのお店を見つけてください。
店舗詳細
- 年中無休
- 営業時間 9:00~17:00
まとめ
滋賀県のドライブで行ける秘境スポットはいかがだったでしょうか。
ついでに近くのお出かけスポットも挙げさせていただきました。
最寄りの市街地からはどの秘境スポットも意外と手軽にドライブで行くことができて、案外近い所に位置しているのでありがたいですね。
滋賀県内にはまだ行ったことのない秘境スポットがいくつもあると思いますので、小さな感動を探しにいく週末ドライブを楽しみたいですね。
コメント